『SONY ミラーレス一眼カメラ α6700 ボディ ILCE-6700』週間レビューMVP発表！ 【2024年10月14日～10月20日分】

『軽量ながら静止画も動画も高性能 中級者～初級者向けのカメラ』
★★★★☆

ほぼ廃盤となったAマウントの一眼デジカメからの10年越しの乗り換えです。
フルサイズのα7シリーズとも悩みましたが、動物や乗り物など望遠で撮る機会が多いこと、フルサイズ機（α7IV）よりも2/3ほど軽量で携行性で有利なこと…などから、自分の使い方ではAPS-Cで十分満足できると判断して購入。
動物・乗り物以外にも風景や植物、夜景や花火など広く浅く撮影していますが、いずれも10年越しとはいえ、前機種とは比べ物にならないスピードと精度のAFには特に驚かされました。高速で飛翔している鳥ですら一瞬でピントが合い、追従し続け、決定的な一瞬を収められたのは感動的。
スマートフォンの進化でカメラ専用機の役割を奪われつつありますが、カメラ専用機だからこそ撮れるモノがあることを再確認でき、満足しています。

また、最近の機種ならほとんど対応していますが、USB PD対応のモバイルバッテリーで充電できることが個人的最大満足ポイント。
普段ノートPC用にモバイルバッテリーを携行していますが、これでカメラの充電・給電も可能となりました。
前期種ではカメラ用の予備バッテリーや充電器も携行する必要がありましたが、それがなくなり、本体の軽量性もあって以前よりも持ち物が少なく済むようになったのは地味ながらも非常に便利です。

一方で3か月使ってみて難点があると感じたのが動画撮影。
花火を4K60Pで撮影したとき、10分程度で高熱により停止してしまうことが多かったです。使う機会が限られる120Pはまだしも、常用しそうな60Pでこの短さは少々残念でした。
特に暑い夏季では高負荷な動画撮影や高速連射は厳しいようで、60Pから30Pへ設定を一つ下げて負荷をかけないようにするなど、熱対策を考慮する必要がありそうです。

全体的に、欲張らなければ静止画も動画も、どんな撮影対象でもそつなくこなせる万能機。ある程度なれた中級者、あるいは本格的に学びたい意欲のあるカメラ初めての方にもオススメできる機種だと思います。