『Ｂ＆Ｗ ヘッドホン PX8-T 』週間レビューMVP発表！【2024年4月15日～4月21日分】【2024年4月15日～4月21日分】

『キレキレ』
★★★★★

あくまで普段TVやPCのスピーカーで音を聞いてる音響素人の感想ですが。

音響まあまあの部屋でそこそこの据え置きのスピーカーで聴いているような自然さ。
音質はキレキレ。
音一つ一つの分離感がすごい。
ボーカルの生々しさにぞくりとする。金管の硬質なきらめき。ストリングの減衰と木製ボディの振動、力強く空間を揺さぶるバスドラムの力感。
なにより全域で音の立ち上がりから消えゆく余韻までがとてもなめらかで耳が幸せ。
演者の配置や距離までなんとなくつかめてしまう空間表現。小さい箱での録音であれば、なんなら壁の存在まで伝わる臨場感には鳥肌が立った。
有線にするとパキッとした輪郭に加えて面の濃淡が見え始める感じ。
ディテール描写の緻密さのせいで聞き流すという事ができない。取りこぼし無く全部感じ取りたいと思ってしまう。
アプリで高音低音を弄れるが、よほど尖った好みでない限り中立付近の微調整でいいと思う。

NCは必要にして充分。電車の中でも音楽に耽溺できる程度には効く。音漏れは自分ではよくわからない。

物理スイッチ最強。ただしタッチは全体の高級感と比べてやや安っぽいカチャカチャした感じ。
アームの伸縮の感触は無類。
ぬめーと動いてぴたりと止まる。クセになる気持ちよさ。一度ブツを触ってほしい。

コスパは普通。
お値段なりの満足感はある。