失敗しない!電気ケトルの選び方

忙しい朝やティータイムに欠かせない電気ケトル。さまざまな機能やデザインの製品が登場しており、用途に応じた選び方が重要です。この記事では、失敗しない電気ケトル選びのポイントを分かりやすく解説します。

サイズ・容量をチェック

使用人数や用途に合わせて、適切なサイズを選びましょう。

  • 1人暮らしや少量使用(0.6〜0.8L)
    例:コーヒー1杯(約150ml)、カップラーメン1杯(約300〜500ml)
  • 家族向け(1.0〜1.5L)
    例:家族4人分のコーヒー(約600ml)、複数のカップラーメン

お湯を沸かす量が多いほど、時間も電気代も増えるため、日常的な使用量を想定するのがポイントです。

温度調節機能の有無

コーヒーや紅茶、日本茶、赤ちゃんのミルク作りなど、それぞれに最適な温度があります。​温度調節機能が付いたモデルなら、飲み物の美味しさを引き出せます。​

用途最適温度
日本茶約60〜70℃
赤ちゃんのミルク約70℃(調乳後、適温まで冷ます)
コーヒー約85〜95℃
紅茶100℃

赤ちゃんのミルク作り:70℃程度のお湯が推奨されています。​温度調節機能付きの電気ケトルを使用することで、適切な温度のお湯を簡単に用意できます。​

ドリップコーヒー派には「細口タイプ」がおすすめ:注ぎ口が細く、湯量の調整がしやすい構造。ハンドドリップに最適で、こだわりの一杯を楽しめます。

素材で選ぶ

素材により特徴があるため、素材から選んでみるのも良いと思います。以下にメリットとデメリットをまとめました。

素材メリットデメリット
プラスチック軽量で扱いやすい保温性が低く、耐久性に劣る場合がある
ステンレス丈夫で保温性に優れる 高級感がある本体表面が熱くなりやすい 重量感がある
ガラスお湯に匂いが移りにくい 清潔感があり中身が見える割れる可能性あるため取り扱いに注意が必要 高温になりやすい

メーカー別の特長

メーカー特長
ティファール(T-fal)沸騰スピードに優れ、操作も簡単。軽量&コスパ良好なベーシックモデルが豊富。デザイン・カラー展開も多く、初心者にもおすすめ。
タイガー魔法瓶(TIGER)安全面への配慮が高く、二重構造・転倒流水防止構造・蒸気レス設計など機能が充実。ミルク作りにも最適な細かい温度設定も◎。
象印(Zojirushi)安全機能が充実しており、転倒湯漏れ防止や自動給湯ロックなど子育て世帯にも安心。保温力にも定評あり。
デロンギ(De’Longhi)イタリア発の家電ブランド。クラシックで上品なデザインが魅力。キッチンを彩るインテリア家電としても人気。ドリップコーヒーにも適した細口モデルあり。
バルミューダ(BALMUDA)高級感のある洗練されたデザインと使い心地を追求。注ぎやすさと湯温の安定性にこだわったモデルが特徴で、コーヒーやティーの味を引き立てます。

2026年6月以降、新たな安全基準として「転倒流水対策」が義務化されます

2026年6月以降、日本で製造または輸入される電気ケトル等には、新たな安全基準として「転倒流水対策」が義務付けられます。​これは、電気ケトルが転倒した際に熱湯が大量に漏れ出すことを防ぎ、特に乳幼児のやけど事故を防止することを目的としています。

新しい安全基準の概要

経済産業省の改正により、2026年6月以降に製造または輸入される電気ケトル等は、転倒時に湯漏れが50ml以下であることが求められます。​この基準は、JIS C 9335-2-15:2021に基づく「転倒流水試験」に合格することが条件となります。​これにより、電気ケトルが倒れても熱湯が大量に漏れ出すことを防ぎ、特に乳幼児のやけど事故を防止することが目的です。

安全な製品の選び方

転倒流水対策が施された電気ケトルは、第三者認証機関による「Sマーク」が付与されています。​このマークは、製品が一定の安全基準を満たしていることを示しています。​特に小さなお子様がいる家庭では、Sマーク付きの製品を選ぶことで、万が一の事故を防ぐことができます。

使用時の注意点

  • 電気ケトルは、電源コードも含めて小さなお子様の手の届かない場所に設置しましょう。
  • 使用時は、蓋がしっかり閉まっていることを確認し、ロック機能がある場合は必ず使用してください。
  • 内蓋のパッキンなどの部品が劣化すると、湯漏れのリスクが高まります。定期的なメンテナンスや部品の交換を行いましょう。

安全性の確認

毎日使うものだからこそ、安全面にも注目しましょう。

  • 空焚き防止機能:水がない状態で加熱しない
  • 自動電源オフ:沸騰後に自動で停止
  • 二重構造:本体が熱くならず、やけどのリスクを軽減
  • 蒸気レス構造:蒸気が出ない(出にくい)構造になっているのでやけどの心配が少ない

よくある質問(Q&A)

Q1. 電気ケトルの電気代はどれくらい?

調理家電担当
こーさん

A. 1Lのお湯を沸かすのにかかる電気代は約1〜2円程度
保温機能付き電気ポットと比べると「必要な時にだけ沸かす」ので、節電に!

Q2. 電気ケトルでカップ麺は作れる?

調理家電担当
こーさん

A. 作れます!
ほとんどの電気ケトルは100℃まで沸騰するため問題なく使えます。ただし保温機能はないので、すぐに注ぐことが前提です。

Q3. 赤ちゃんのミルク作りに使える?

調理家電担当
こーさん

A. 温度調節機能付きモデルなら便利です。
70℃前後でミルクを溶かし、哺乳瓶に移して人肌(約40℃)まで冷まして使用しましょう。

Q4. 電気ケトルの寿命はどのくらい?

調理家電担当
こーさん

A. 使用頻度や素材によりますが、一般的には3〜5年が目安
カルキなどでヒーター部分が劣化しやすいため、定期的な掃除が長持ちのコツです。

Q5. 早く沸騰するのはどんなタイプですか?

調理家電担当
こーさん

A.出力(W数)が大きいほど沸騰が早いです。

  • 1200W以上 → 高速沸騰モデルもあり
  • 1000W以上 → 1Lが約4〜5分で沸騰

★沸騰時間を短縮するポイント!
 
・必要最小限の水量で沸かす
 ・フタをしっかり閉める

まとめ

電気ケトルを選ぶ際には、「サイズ・容量をチェック」「温度調節機能の有無」「素材で選ぶ」「メーカー別の特長」をチェックすることが重要です。
あなたのライフスタイルに合った1台を選びましょう!