失敗しない!電子レンジ・オーブンレンジの選び方

調理家電担当
こーさん

忙しい毎日をサポートしてくれる必須家電「電子レンジ・オーブンレンジ」。でも、「単機能レンジとオーブンレンジの違いって?」「容量やセンサーはどう選べばいいの?」と悩んでしまう方も多いのではないでしょうか?

この記事では、ライフスタイルや用途に合ったレンジ選びのポイントをわかりやすくご紹介します!


電子レンジ/オーブンレンジ/スチームオーブンレンジの違いとは?

電子レンジ選びで迷いがちな「種類の違い」。
まずは、以下の表で全体像を把握しましょう。

種類加熱方式できることこんな人におススメ
電子レンジマイクロ波あたため/解凍シンプルに使いたい
オーブンレンジマイクロ波+ヒーターあたため/解凍/焼く・グリルお菓子・パンも作りたい
スチームオーブンレンジマイクロ波+ヒーター+スチームあたため/解凍/焼く/蒸す/ヘルシー調理本格調理や健康志向

※マイクロ波とは? 目に見えない電波の一種で、水分子を振動させ、食品を加熱する方法です。

■電子(単機能)レンジ

加熱方式: マイクロ波のみ(食品の水分を振動させて温める)

できること

  • ごはん・飲み物のあたため
  • 冷凍食品の解凍
  • 簡単な自動あたためメニュー

特長

  • シンプル操作、価格も安価
  • コンパクトで一人暮らし向け
  • オーブン機能はなし(焼き調理は不可)

こんな人におすすめ

  • あたため・解凍がメイン
  • 自炊頻度が少ない方
  • コスパ重視の一人暮らしやセカンドレンジに


■ オーブンレンジ

加熱方式:マイクロ波 + ヒーター(上火・下火)

できること

  • 電子レンジ機能(あたため・解凍)
  • オーブン・グリル機能(焼き調理)
  • パン・お菓子作りも可能

特長

  • 1台2役以上で調理の幅が広がる
  • 高火力モデルなら本格オーブン料理も
  • オートメニューも多彩に

こんな人におすすめ

  • 自炊をある程度する方
  • パンやグラタンなど焼き物を作りたい方
  • 料理好きのファミリー世帯


■ スチームオーブンレンジ

加熱方式:マイクロ波 + ヒーター + スチーム(水蒸気)

できること

  • あたため・解凍・焼き調理
  • 蒸し料理・ノンフライ調理・低温調理
  • 栄養を逃さないヘルシー加熱

特長

  • 過熱水蒸気で油を使わずサクッと焼ける
  • 食材の水分や栄養を守る
  • メーカーによってはマイクロ波を使わない調理も可(シャープ・ヘルシオなど)

こんな人におすすめ

  • ヘルシー志向の方
  • 毎日しっかり調理するご家庭
  • ノンフライや蒸し野菜など健康調理を重視したい人


サイズで選ぶ|容量・設置スペースをチェック

電子レンジ・オーブンレンジを選ぶ際、「容量(庫内容量)」は非常に重要なポイントです。
使い方や家族の人数に合ったサイズを選ぶことで、ムダなく効率よく使えます。


■ 1~2人暮らし向け:16~25L

特長内容
庫内容量約16~25L前後(単機能 or 小型オーブンレンジに多い)
サイズ感コンパクトで省スペース、ワンルームにも置きやすい
できること基本的なあたため・解凍・トーストや簡単な焼き調理
主な搭載機能赤外線/温度センサー、自動あたため、簡単オーブン機能など(モデルにより)
注意点庫内が狭いため、大きなピザ皿や角皿は使えない場合あり

こんな人におすすめ:

  • 一人暮らし・カップルなど少人数世帯
  • あたため中心 or 簡単な自炊が多い方
  • キッチンのスペースが限られている方


■ 3人以上の家庭向け:26~30L以上

特長内容
庫内容量約26~30L以上(ファミリー向け多機能モデルに多い)
サイズ感庫内も広く、トレー調理や2段調理に対応するモデルも
できることあたため・焼き・グリル・スチーム・ノンフライ調理まで幅広く対応
主な搭載機能赤外線+スチーム、複数センサー、自動メニュー、過熱水蒸気など
注意点本体サイズがやや大きく、設置スペースの確保が必要

こんな人におすすめ:

  • 3人以上の家族世帯
  • 週末にまとめて調理・作り置きをする方
  • パンやお菓子作り、本格オーブン料理を楽しみたい方


センサーの違いと精度|仕上がりの差はセンサー性能で決まる!

電子レンジ・オーブンレンジの自動調理やあたため機能の精度は、センサーの種類に大きく左右されます。
ここでは主な4種類のセンサーとその特徴・精度の違いを詳しく解説します。


センサー別|比較早見表

センサー種類精度向いている用途注意点
赤外線センサー★★★★★高精度な温め・冷凍ごはん・自動調理本体価格はやや高め
温度センサー★★★☆☆基本的なあたため食品の量に影響を受けやすい
蒸気・湿度センサー★★★★☆お弁当・惣菜の温め蒸気の出にくい食品は非対応

◎ 赤外線センサー(赤外線式)

仕組み:食品の表面温度を赤外線で非接触で測定。温度変化をリアルタイムで感知します。

特長

  • 高精度な温度測定が可能(表面の細かい温度変化に対応)
  • 食品の状態を見ながらあたため時間を自動調整
  • 庫内に置いた食材の量や大きさに左右されにくい

精度:★★★★★(非常に高い)

おすすめの人:温めムラが気になる方/お弁当や冷凍ごはんの加熱頻度が高い方/短時間で仕上げたい方


◎ 温度センサー(庫内温度式)

仕組み:庫内全体の温度上昇を感知して加熱をコントロールします。

特長:

  • 比較的シンプルな仕組みでコストも抑えめ
  • 加熱が進むと庫内の温度が上がる=「加熱された」と判断

精度:★★★☆☆(標準)

注意点:

  • 食品の量や種類によっては加熱ムラが出やすい
  • ラップの有無などでも仕上がりが変わることも

おすすめの人:基本的なあたためができればOKな方/一人暮らしや簡単な使い方をしたい方


◎ 蒸気・湿度センサー(蒸気感知式)

仕組み:食品から出る蒸気(湿度)を検知して加熱時間を判断。水蒸気の量=加熱の進み具合とみなします。

特長:

  • ラップをしない加熱(お弁当・おかずなど)に強い
  • 蒸気が出ない食品(パン・揚げ物など)は検知しにくい

精度:★★★☆☆〜★★★★☆(やや高精度)

注意点:

  • ラップの仕方や食品の水分量によりムラが出ることも
  • スチーム調理との混同に注意(加熱方式ではなく、あくまで感知センサー)

おすすめの人:お惣菜・お弁当の温めが中心の方/よく電子レンジ調理を使う家庭


フラットタイプ vs ターンテーブルタイプ|どっちがいい?違いと選び方

電子レンジを選ぶとき、意外と見落としがちなのが「庫内タイプ」の違いです。
実は、フラットタイプとターンテーブルタイプでは、使い勝手やお手入れのしやすさが大きく変わります。


■ フラットタイプ(回転しない)

庫内に回転皿がなく、食品をそのまま置けるタイプ。最近の主流モデルに多く採用されています。

特長内容
加熱方式食品自体は動かず、マイクロ波が均一に当たるよう内部設計されている

メリット

  • 角皿や大きな容器も置ける
  • 出し入れしやすく掃除も簡単
  • 重い皿でもズレにくい

デメリット

  • ターンテーブルより価格がやや高め
  • 均一加熱は機種のセンサー性能に左右されることも

向いている人

  • お弁当や冷凍ごはんなど大きめの容器をよく使う人
  • お手入れのしやすさを重視する人


■ ターンテーブルタイプ(回転皿あり)

庫内中央にガラス皿があり、加熱中に食品が回転する昔ながらの方式。

特長内容
加熱方式回転しながらマイクロ波をあて、加熱ムラを減らす

メリット

  • 加熱ムラが出にくい
  • 本体価格が安く、単機能レンジに多い
  • 構造がシンプルで壊れにくい

デメリット

  • 皿の上にしか置けない(サイズ制限あり)
  • 容器が重いと回らずムラになることも
  • 掃除の手間がやや多い

向いている人

  • あたため中心でOKな人
  • コスパ重視でシンプル機能が欲しい人


【メーカー別】最上位モデルの違いと特長(2025年版)


■ パナソニック|時短&精密調理の「ビストロ」

代表モデル:NE-UBS系(ビストロシリーズ)

特長:

  • 64眼スピード赤外線センサーで表面温度を細かく検知
  • 「凍ったままグリル」など時短調理メニューが豊富
  • 自動メニューでも仕上がりのムラが少ない
  • スマホ連携で献立提案やレシピ送信が可能

おすすめの人:

  • 忙しい共働き家庭、時短を求める方
  • 加熱の正確さを重視したい方


シャープ|栄養重視&ヘルシー調理の「ヘルシオ」

代表モデル:AX-LSXシリーズ(ヘルシオ最上位)

特長:

  • 唯一の「過熱水蒸気100%加熱」(マイクロ波不使用調理が可能)
  • 揚げ物を油なしでサクサクに「ノンフライ調理」
  • 野菜の栄養素を守る「低酸素スチーム調理」
  • 「まかせて調理」など分量や種類を自動判別

おすすめの人:

  • 健康志向・減塩・ノンオイル調理をしたい方
  • ヘルシー料理を毎日続けたい方


東芝|パン・ピザ好き必見の「石窯ドーム」

代表モデル:ER-D7000など(石窯ドームシリーズ)

特長:

  • 業界最高レベルの350℃高火力オーブン(石窯構造)
  • 熱風コンベクションでムラなく2段調理
  • パンの発酵〜焼きまでプロ級仕上がり
  • 解凍精度も高く、肉・魚の下ごしらえに便利

おすすめの人:

  • パンやピザを本格的に焼きたい
  • オーブン調理がメインで使いたい方


日立|多機能&かしこい自動メニューの「ヘルシーシェフ」

代表モデル:MRO-W10シリーズ(ヘルシーシェフシリーズ)

特長:

  • 重量+温度センサーの「Wスキャン調理」で食材を見極め
  • 2品同時加熱や複数料理をまとめて調理できる「おかずセット」
  • 100種類以上の自動メニュー、献立提案機能も
  • トリプルヒーターによる高火力&ふっくら仕上げ

おすすめの人:

  • 家族の料理を一度に用意したい
  • 自動調理でいろいろ試したい方


象印|シンプルで実力派の「EVERINO(エブリノ)」

代表モデル:ES-GX26(エブリノシリーズ)

特長:

  • 独自の「うきレジヒーター」で焼きムラを極限まで軽減
  • トースト・グラタン・お餅などの焼きが得意
  • 音声ナビ&1ダイヤル操作で年配層にもやさしい
  • 加熱中にラップ不要な「あたためレンジ機能」搭載

おすすめの人:

  • 操作が簡単で失敗しないレンジを探している方
  • トーストや焼き菓子をよく作る少人数家庭


よくある質問(FAQ)

Q1. アース線をつながないとどうなるの?

A:感電や漏電のリスクが高まります。

電子レンジやオーブンレンジは高電圧を使うため、万が一の漏電時に感電を防ぐためにもアース線接続は重要です。
特に水回り(キッチン)で使用する場合、湿気により漏電のリスクが高まるため、必ずアース線をつなぎましょう。

✅ アース線がないと…

  • 漏電時に感電するおそれがある
  • ブレーカーが落ちる原因になることも
  • 一部マンションなどでは接続義務の場合も

💡 設置場所にアース端子がない場合は、電気工事店や管理会社へ相談しましょう。

Q2. あたためる時に使えない容器はある?

A:あります。以下の容器はNGです。

容器の種類理由
金属製(アルミホイル・ステンレス・缶など)火花が出て故障・火災の原因に
金箔・銀箔つきの皿同上(装飾に金属が使われている場合もNG)
耐熱性のないプラスチック変形・溶けて有害物質が出る可能性あり
漆器や一部陶器マイクロ波を吸収し、加熱ムラや破損の原因に

✅ 使える容器の例

  • 「電子レンジ対応」表示のあるプラスチック容器
  • 耐熱ガラス(パイレックスなど)
  • 陶器・磁器(レンジ対応マークがあるもの)

💡 容器の底に「レンジOK」マークがあるか確認を!

Q3. オーブンとグリルの違いは?

機能名加熱方法向いている調理
オーブン庫内全体を熱風で加熱(上・下ヒーター)ケーキ・パン・ローストチキンなど、じっくり焼く料理
グリル上ヒーターで直接焼く(短時間高火力)トースト・魚の塩焼き・焼き野菜など、表面をカリッと焼きたい料理

✅ ポイント:

  • オーブンは「中までふっくら」、グリルは「表面をこんがり」
  • 両方の機能があると、料理の幅が一気に広がります!

Q4. 電子レンジ・オーブンレンジの寿命は?

A:一般的に 約8~10年が目安です。

使用年数状態・注意点
5年未満問題なく使える時期。定期的なお手入れを。
6~8年ヒーターやセンサーの劣化が始まりやすい。故障が増える時期。
10年超基盤の劣化、加熱ムラなど不具合が起きやすい。買い替え検討をおすすめ。

✅ 寿命を延ばすには?

  • 使用後は庫内の水分・油をしっかり拭き取る
  • 風通しの良い場所に設置(排気がこもらないように)
  • センサーに対応した容器・使い方を守る

💡 「加熱ムラが増えた」「あたたまるのが遅い」と感じたら、買い替えサインかも!


7. まとめ:あなたに合ったレンジはどれ?

あたため中心&コスパ重視なら……

単機能電子レンジがおすすめ!

調理も楽しみたいなら……

オーブンレンジがおすすめ!

ヘルシー料理や本格調理も楽しみたいなら……

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